今年の日本国際賞を受賞したペーター・グリュンベルク氏(68)が、今年のノーベル物理学賞受賞者になった事は驚きました。

たまたま、今年の1月11日の日記に、わずかな磁力を加えるだけで電気抵抗が大きく変わるGMR現象は面白い、と印象を書いたにすぎなかったのに。

テーマ-サイエンス、に分類しておこう。
動く分子、初めてキャッチ 東大など「閉じこめ作戦」
2007年02月23日


カーボンナノチューブの中で動く分子。上右の写真は上左の2・1秒後。黒いバーが1ナノメートル。下はその時のイメージ図で、分子の曲がり方が変化している=東大提供

 一つの分子が動く様子の撮影に初めて成功したと、東京大学と産業技術総合研究所のチームが発表した。小さな分子は高速で飛び回るので観察は困難とされてきたが、細いカーボンナノチューブの中に分子を閉じ込めるなどの工夫を重ねて、可能にした。22日付の米科学誌サイエンス電子版に掲載される。

 中村栄一・東大教授らのチームは、ピンセットのような2本の足を持つ有機分子を合成。これを分子の太さよりやや大きな直径1.2ナノメートル(ナノは10億分の1)のカーボンナノチューブに取り込ませ、特殊な電子顕微鏡で観察した。

 その結果、視野の中で分子が回転したり、2本の足をばたばたと動かしたりする様子を、40秒間にわたる動画としてとらえることができた。

 これまで、一つの孤立した分子は(1)秒速数十メートルで飛び回り顕微鏡の視野に入らない(2)電子顕微鏡が照射する電子で破壊される、といった理由で、観察できないと考えられてきた。チームは、ナノチューブに閉じこめて分子の動きを制限したり、電子のエネルギーを小さくして分子の破壊を防いだりして、観察した。

 中村教授は「分子そのものが動く様子を見たのは世界で初めて。過去の実験から予想された分子の挙動も観察され、興味深い」と話している。

http://www.asahi.com/science/news/TKY200702220367.html
人工ダイヤ原料を加熱し発電 「体温充電」携帯も可能に
2007年01月22日


「人工ダイヤ発電」のしくみ

 人工ダイヤなどの原料になるありふれた物質に熱を加えると効率のよい発電ができることを、名古屋大などのグループが見つけた。工場や自動車の廃熱で発電すればエネルギー損失を大幅に減らせ、地球温暖化対策にもなるという。21日付英科学誌ネイチャー・マテリアルズ電子版に発表した。

 細長い物質の一方の端を温めると、もう片端との間に温度差ができる。ビスマスや鉛など重金属では、この温度差から電力が生じる。「熱電変換」という仕組みだ。人工衛星や一部の腕時計の電源に使われるが、重金属は資源量が少なく、1000度以下の熱で溶けるため、用途が限られる。

 名古屋大の太田裕道・助教授らは、重金属に代えて、人工ダイヤの原料となるチタン酸ストロンチウムという酸化物を使った。これ自体は電気を通さないが、この酸化物と金属のニオブで、厚さが原子1個分と薄く、電気を通す層を作って間に挟むと、重金属の倍の効率で熱電変換が起きるのを見つけた。効率がいいのは、電気が極薄の層から外に漏れないためらしい。極薄の層の数を増やすと、さらに効率が上がるのもわかった。

 2000度でも溶けず、自動車のエンジンや工場から出る700度以上の廃熱を利用して発電できる。発電効率がよいため、体温で充電する携帯電話などへの応用もできそうだ。熱電変換と逆に、電気を通すと冷える性質もあり、携帯型の冷蔵庫などへの応用も期待できる。重金属のような毒性はなく、ストロンチウムの資源量はビスマスの約1000倍とされる。

 極薄の層を挟む微細な加工はコンピューターの半導体素子を作る技術を活用でき、大型化のめどもつきそう。製造法の特許を出願中だ。
日本国際賞、欧米の3氏に 国際科学技術財団
2007年01月11日20時12分

 国際科学技術財団(吉川弘之理事長)は11日、07年の日本国際賞を、巨大磁気抵抗効果(GMR)を発見したパリ南大学教授のアルベール・フェール氏(68)、独ユーリヒ固体物理研究所のペーター・グリュンベルク氏(67)と、東南アジアの熱帯林保全活動に貢献した米ハーバード大名誉教授のピーター・アシュトン氏(72)=英国人=の2分野3氏に贈ると発表した。

 授賞式は4月19日に東京である。賞金は1分野に対し5000万円。

 GMRはわずかな磁力を加えるだけで電気抵抗が大きく変わる現象。磁力を使ってパソコンなどの情報を記憶するハードディスクから、情報を読み取る技術に使われる。

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自分用のメモとしてコピーしておきます。

わずかな磁力を加えるだけで電気抵抗が大きく変わるとは、物性って面白いですね。

しかし、1分野、5000万円って結構大きい。
12月20日12時58分配信 ロイター


 [ニューヨーク 19日 ロイター] 米研究によれば、幸せな結婚をしている女性が、ストレスを感じた際に夫の手を握ると、ストレスが即座に解消されることが、脳のスキャンではっきりと示されるという。
 研究は、結婚生活が良好と見られる16組のカップルを対象に、神経科学を専門とするバージニア大のジェームズ・コーン博士らが行った。
 同博士は、ロイターに対して、夫の手を握るという行為が女性のストレスの程度に与える影響の大きさに驚いたと話す。同博士は「関係が良好であれば、傷が早く癒え、病気になる頻度も低く、長生きすることは、これまでにも分かっていた。しかし、親密な関係が精神面に及ぼす利点を量的に測ったのは、今回の研究が初めてのことだ」としている。
 研究は、「サイコロジカル・サイエンス」誌12月号に掲載された。


最終更新:12月20日12時58分

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ちょっとびっくりしました。

手を繋いでいる夫婦を見かけると、「仲がいいのかな」と、思っていたけれど、
科学的に証明できるのかな。

手を繋ぐと、相手の肌のぬくもりが伝わってきて、「今、生きてるんだな。。。」
と、一緒に時を過ごしているという実感が湧いてくることがある。

それが、「安心感」と言うのだろうか。

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