肉食を控える

2017年1月16日 日常
皆さんは、もうご存知かもしれません。
日本の情報には疎い私が、暇になった正月にたまたまこんな情報を発見して正直、非常にショックを受けた。
https://www.youtube.com/watch?v=BsEZhVo1x2M
http://www.all-creatures.org/ha/goveg/index.html


クリスマス前に、南スーダンで救援活動をしている日本人と韓国人によるシスター達の合唱を見学する機会があった。

私もたまにそのシスター達から手作りしたべったら漬やキムチなどを購入しているが、その売り上げは救援物資や医薬品に充てられていて、そのコンサートは日頃お世話になっている○本人学校の人たちへの感謝の意を表すために行われた。
自分の知らない世界で起こっている様々な矛盾と、生活を脅かされ苦しんでいる人たちの存在があること、人知れず活動をしている人達の姿を知る機会になった。

このビデオについても同様。家畜の生産が工業製品の生産と同類になっていると感じた。
人間にしろ、動物にしろ、命は一度限り。その命が軽んじられているのは、60年代辺りから始まった大量生産・大量消費・大量廃棄の裏側にある無駄を省いた効率化・生産性の拡大、自由な経済活動と利潤追求、消費者のニーズなどに後押しされた結果、このような悲惨な現実を生んでいるものと思う。
そこには当然、愛着とか命への尊厳とか、そんなものが入る隙はない。

大量生産などというのは自然界にあるものではないし、家畜の大量生産にしても然り。また、日本の情報にはタイムラグがある私ですが、最近目にする話題は、無縁仏だとか放棄された墓の増加とか、婚姻率の低下、小子化、同性婚等など。気候にしても、今週は日本のみならずイタリアも急激に冷え込んで、南イタリアで雪が降りましたがこれも地球温暖化が原因という説もあるそう。
自然の摂理から離れた行き過ぎた行為や生命維持のための活動が、同環境内に生息する生態バランスを崩し、環境を破壊し、また、人間が長い年月をかけて培ってきた慣習に対する自由という名による軽視が社会基盤までも揺るがし始めてきているのかもしれない。

そもそも、日本人ってほぼ毎日のように肉食したり牛乳飲んでいましたっけ?何故スーパーへ行くと、当たり前のように毎日パックに入った牛肉や豚肉が置いてあるのが疑問に思う。自分が生き延びるためのやむをえない屠殺と人工授精されて妊娠させられて大量生産するのとは命の比重に天と地の差が有ると思う。肉食しているイタリアも、1860年代の一般の人は肉と果物を余り食べなかったそう。いや、高級品だったために肉は食べられなかったのが現実だろう。一部の限られた金持ちの為の高級食だったのではないかと思う。

私の親達は戦争体験者だが、母は(戦中生まれ)小さい頃は魚なんて食べられなかったと言っていた。考えてみれば冷蔵庫や洗濯機の家電なんてなかったし、当然、冷蔵完備の運送トラックなどもなかった。水は井戸水を使っていた。

私が幼い頃は、牛肉は母が買っていたマルシンのハンバーグか牛のコンビーフ位しか記憶がありません。
朝は大抵、味噌汁かご飯に納豆、卵焼き。夕飯も焼き魚とか茄子・トマト・ジャガイモ・にんじん、バナナ、柿、りんごやなし、ぶどう、いちじく、いちごなど食べていた記憶があるけれど、ステーキ食べてた記憶はありません。肉屋さんで母がハムを買っていたことは覚えているのでお肉屋さんはありました。しかし、むしろしじみやアサリなどの貝類やイカ・タコ、かまぼこなどの練り製品、など魚介類を良く食べていました(もちろん豆腐も)。
正月はシャケ一匹を頂いたり。ホッケとか、車えびとか、蟹も食べていましたね。
蜜柑は木箱でお歳暮として送られてきていた。
今は野菜にも季節感も失せてますね。イタリアも同様に。。。

こちらでも、ここ数年、絶対数は少ないにしろ以前に比べてベジタリアン・ベーガンの人が増えているようで、私は余り気にしていなかったのだけど、上の子の高校の教員達がベーガンだったり、肉食控えていたり、授業中に生徒達に屠殺場のビデオを見せたりと、話は色々聞いている。

日本の農林水産省や厚生省は、ビデオの現状などについてはどう考えているのだろうか?業者に改善は望めないのだろうか?ガイドラインは?消費者に、パックに入って売られている肉と生産者が結びつく方法はないのだろうか。

魚も某国による乱獲が進み、近い将来採れなくなって価格が高騰するのではないかと思うが、こちらも養殖による大量生産が試みられているのだろうか。飽食の時代と言われる昨今、行き過ぎた人工的な生産活動は近い将来、何らかの矛盾の増大を加速させていずれ人間に戻って来ると思う。近い地球の現状を垣間見るようで、非常に心が痛んだ。どんなに技術が進歩しても、生活環境が改善しても、所詮人間は自分の欲望を満たす為の搾取と権力争いの戦争の歴史を繰り返すのみなのだろうか。いつも弱い物が餌食になり、その犠牲は計り知れない。
とりあえず今、自分にできる事として、牛・豚を食べないことから始めている。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索