という本があるそうだ。もう数年前のもので、新聞の広告に載っていたもの。今朝、台所の物入れを整理していたらその切り取った広告が出てきた。


王貞治と岡田武史、両氏が著者らしい。


私がこちらの芸大に入ったばかりの頃、畑違いの分野だったこと、入った動機が人に誘われたからという軽いものだったこと、先生と折り合いをつけるのむずかしかったこと、言葉がわからず行き違ったり誤解されたりしたこと、引っ越したばかりで家の整理もままならないうちに工事がはじまったこと、家庭との両立、才能の問題、などなど立ち向かわなければならない問題が山積みだった時、ふと目にした広告を切り取ってクリアファイルに入れて自分がよくいる台所の物入れになんとなくいれておいたものだった。


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壁へぶつかっている君たちへ

・成長のためには怒りや悔しさを抑えるな
・人生は、「3歩進んで2歩さがる」の繰り返し
・選択に迷ったら難しいほうを選べ
・目標は高ければ高いほどいい
・人生は「出会い」で好転する
・小さいことに手を抜くと運が逃げる
・右肩上がりの人生なんてない。常にジグザグで進んでいく
・迷う暇があったら、とにかく一歩を踏み出す
・始める動機は不純でもいい
・壁が大きいほどチャンスになる
・「運」は誰にでも平等に訪れる
・分かれ道は直感に従う
・すぐに結果を求めない
・済んだ事は振り返らない
・自分を追い込むと楽しくなる
・言葉の力を信じる
ほか

最初からなにもかもがうまくいく人なんていない。


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この言葉はできるだけ芸大生活の中で問題があるたびに考えてきたと思う。
小さいことにも手を抜かなかったことが(そのせいで、他の人より課題をするのが遅れている)アイディアがたとえ平凡でも、先生からの信頼を得られたかもしれない。


この中で、芸術の分野において私が昔から望んでいて得られていないこと。


・人生は「出会い」で好転する



今、自分がついていきたい、習いたい、あるいは盗みたいと思えるような自分のリファレンスになるような存在がない。


それはほんの少し自分が成長したからなのか、自分が自分を模索していてアイデンティティーを確立したいからなのか、わからない。
でも、私はそのような存在をいつも欲している。






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