2月14日の日記

2011年2月14日 日常
先週から体調が悪かったこともあるが、アカデミーを休み家で絵を描いている。

来週、クリスマス休暇に日本へ旅行をしたB先生のイラストレーターとファッション画の試験があるため。

先週一日だけこの科目の授業に質問をするため顔を出したが、私が描いた絵を褒めて貰えた!

帰り際、上級生の部屋にいた先生へ『さようなら』の挨拶をしに行った時も、私の絵について『おめでとう。』と言われた。


単純だけど、正直嬉しかった。

絵についてはずっと悩んでいたから。





アカデミーに通い始めたばかりのころ、今まで全く経験の無い分野だけに自分にとって支えになる何かを探していた。そして、今も探し続けている。



自分が好きなもの。
自分が感動するのも。
自分が模倣したいと思うもの。
自分がついて行きたい物。


そうしているうちに、自分について深く考えるようになっていた。
自分探しの旅、なのだろうか。

私が探しているものは、『師』なのかもしれない。

その人が創り出すものに感動し、その人なり(物なりから)、習いたい、お手本にしたいと思ってしまうような。

そんな願望があっても未だにこれと言ったものが見つからずふらふらしている自分。




今回のファッション画の授業で配られた先生の虎の巻。
英語の本を先生がイタリア語に訳して配ったもので、なかなかよくできてるし、このお陰で人体のスケッチを描く事に抵抗なくなったが、これを参考にして描いているうちになんとなく気に入らない部分も出てきた。

最終的にはこれを真似るのをやめて、日本のファッションイラストレーター、高村是州氏が出版している本(この業界では有名な本)をお手本にすることにしたが、これが大変よかった。

B先生の虎の巻に従わないで、高村氏の本を参考に課題の絵を描いたので、それが試験で通るのか否か不安に思い、先週具合が悪い中アカデミーへ行って先生に見てもらったのだが、B先生が配った虎の巻の絵よりも私の描いた絵の方が良い、と言ってくれたのだった。


自分の判断が間違っていなかったという事に(試験前なので)安堵したと同時に、このやり方でファッション画についてはやっていけばいいのかもしれないという方向性みたいなものが見えてきたことは、少し自信につながった。


自分の『師』になりうるものが、こちらで生活しているのにこちらにあるものではなく、日本の何かになりそうなことに驚いている。

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