1月23日の日記

落ち込みから立ち直れたようです。
私のアイディアがファッションデザインの先生の意図から外れていたせいで課題変更になったことについてはもう気にならなくなりました。
しかし、今週の授業には先生の方が来なかった！
色々と悩みつつも、結局、私は毎日授業に出ていましたが・・・（イタリア人は、気まずいな、と思うとアポイントメントをほったらかしにしたり、日にちを変更する傾向があります。）
先週、先生との面談の後、私が怒っているのがつい顔に出てしまったのですが、たまたま教卓の傍に座っていたのでもしかしたら気がついてしまったのかも・・・
スケジュール的にきつい授業なので、一日でも疎かにできないことは先生も承知だろうと思うのに、病気や風邪ではないそうなのでやっぱり私のせいだったのだろうか？
先生なりに生徒に気遣ってくれていたのでしょうか・・・？昨年も色々学生が辞めていった事もあるし、生徒が辞めるきっかけを作ってしまった等と考えてしまったのだろうか。
やっぱり繊細で神経質なところがある人なんだろうな。
教えることについては一生懸命で、授業後に質問すると時間外労働になるだろうに丁寧に説明してくれる先生です。ただ若いし、好みもはっきりしているので（ピンクは絶対に選ぶなよ、と言っているなど。）こちらが気を遣って差し上げないと（笑）いけないのかな。
笑いながらサラリと軽いジョークを言って窮地を切り抜けられる人が羨ましいです。

さて、デザインが好きか否かは別として、この田舎町にあるアカデミーに『日本人がいる』という事が珍しいのかもしれません。

先日は、情報の授業の際に先生がインターネットプロトコルは各国によって違うが、多国間との通信のために世界で標準化している云々の話をしている際、日本との通信例が１０回以上あがっていました（笑）。
確かにヨーロッパから海を越えた遠い国の代表かもしれませんけどね、日本は。しかし、同じアジアで中国の生徒も３人クラスにいるのに。

その他、フォトショップの女の先生（この先生も若いです）も２月の試験のために作った参考図版が、なぜか『芸者』の画像。
日本のイメージって芸者なのか、ルーマニアの生徒にも『芸者に興味がある。』と言われたり。
実際に日本へ行ってみれば持っているイメージが崩れるのかもしれませんが、書物とか外国に入っている映画（ハリウッドの作る日本のイメージ）から受ける日本の印象は、やっぱり『フジヤマ』『サクラ』『ゲイシャ』の域を出ていないようです。

しかし、私がいてもいなくても何か日本の事が先生によって持ち上がるのでしょうかね、アカデミーには。。。

考えてみれば、着物って平坦な布（立体裁断ではない）だから体型やサイズを問わないし、重ね着の発想だし、日本髪や、独特の色使い等が全体的にまとまって完結していて、西洋にはない世界だから関心をもたれるのかもしれません。