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カビボは二世代(四元)のフレーバー混合(異なる種類のクォークが変身しあうこと)を定式化した。
カビボの段階では、クォークが2世代(up,down/charm,strange)で「CP対象性の破れ」説明しようとしていた。
それでは無理だと気づいた小林、益川が三世代(u,d/c,s/top,bottom)3世代で説明できる事を示し定式化した。その理論に現れる行列(3行3列)は、そうした経緯があってフレーバーの混合を表す行列はCKM行列(Cabbibo,Kobayashi,Masukawaの頭文字)と呼ばれ教科書にも載っています。

カビボが考えた行列(2行2列)は、実験的に確認されていたクォークを整理したレベルだが、小林/益川は、topクォーク, bottomクォークがその後の加速器実験で確認される前に理論的に予言した。
そもそも理論的な予測が無ければ実験しようとも思われない大規模、高エネルギー実験だった。

もし受賞理由が「フレーバー混合の定式化」ならばこの3人が選ばれて然るべきだが、今回の小林益川さんの受賞理由は「宇宙初期の反粒子がなぜ消えたか?(CP対称性の破れ)」という素粒子の大問題を説明したことなので、もしもう1人受賞するとしても、カビボよりむしろCP対称性の破れを実験的に検証することに貢献した方が受賞する方が自然です。

今回の受賞理由から考えて、カビボ氏が選から漏れるのは当然です。

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人の受け売りなんですが、なるほど。

備忘録としてここに記しておきます。

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