避妊具指導は性交渉奨励? 兵庫県会で議論 

 思春期の高校生・大学生らが命や性の問題について助言する「思春期ピアカウンセリング事業」が、九日の兵庫県会決算特別委員会で取り上げられた。県議からは「高校生に『避妊具があれば性交渉を持っても大丈夫』という助言が適切か」と疑問の声が上がり、県は「性交渉を持たない愛の尊さを説明している。その上で衛生面として必要な指導」と理解を求めた。

 同事業は、県がピアカウンセラーとして養成した大学生や専門学校生が、性について高校生に知識を伝えたり、悩みを聞いたりしている。

 自民党の黒川治県議(尼崎市)が「高校生にコンドームの万能性を訴えるような助言をするよりも、『結婚する相手が現れるまで身を慎みなさい』と伝えるのが大切ではないか」と疑問を投げかけた。

 県は「性交渉の可能性が考えられる場合、性感染症や望まない妊娠を避けるためコンドームの有効性を説明している。妥当な指導だった」と答弁した。

 県によると、全国の高校生の性交体験率は、三年生の男子で35%、女子で44%と近年上昇。性感染症のクラミジアの陽性率も10%(大半は無症状)に上っている。こうした実態を踏まえ、県は「知識を提供することは絶対に必要。性道徳の問題とは分けて考えたい」と、事業の必要性を強調した。


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ちょっとつっこみ所があって、ついつい感想を書いてみたくなりました。

確かに、自分の娘達が通う学校で避妊具指導をされたとしたら、性交渉奨励?ともとれるかもしれません。

それで笑ってしまったのは、

>県議からは「高校生に『避妊具があれば性交渉を持っても大丈夫』という助言が適切か」と
>疑問の声が上がり、県は「性交渉を持たない愛の尊さ」を説明している。

性交渉を持たない愛=尊い
性交渉を持つ愛=尊くない

と言うことなのかな、と。こんな単純な解釈で言ったわけではないとは思いますけど、日本語って難しいですね。

まあこれは置いておいて。

>高校生にコンドームの万能性を訴えるような助言をするよりも、『結婚する相手が現れる
>まで身を慎みなさい』と伝えるのが大切ではないか

こういう問題を考える場合、他の生命に対する慈しみや尊い気持ち=責任を持つという認識を持たない限り解決されないのではないでしょうか。

子供を宿す事は、生命の原理に従って自然が自分の意思とは関係なく対外に出た時に困らない様に必要な臓器を全て作ってくれるので、子供を産んで親になる事は簡単な事ですが、心の方はそう自然が勝手に親にしてくれるわけではありません。
責任感を育てるためには、親になる前に勉強以外に仕事や何らかの活動・他人との共同作業等を通して自分で養う必要があります。又、自分以外の他人や生き物を思いやる気持ちを持てる心を養わないでおいて、万一性交渉を持って親になっても、責任感や愛情・忍耐力が養われていなければ子育てみたいな奉仕の仕事はできないのではないでしょうか。

人生長いし、心を育てていないうちから急いで大人と同じ事をしなくてもよいと思います。
はやり社会に生きている大人達は、どこかで自分の行いに対して責任を追求されるわけですし、その結果は必ずや自分にも返ってくると思うのです。
自分の生きることに責任を持てないでいながら、安易に大人の真似事をするから望まない妊娠などの問題になるのです。
そう考えていくと自分が他者に対して責任を持てない、あるいは持ちたくないのであれば、避妊具は最低のマナーであるのは然るべき事でしょう。

コメント

みづき
2008年10月11日1:39

はじめまして。みづきと申します。
ニュース自体は知らなかったのですが、読ませていただいて色々考えることがあるなって思いました。
ヘンテコな論点になってそうですが、こういうことがあることで普段考えないことを考えるようになるので、いいのかなぁとか思いました。
私ももうちょっといろいろ考えようと思います。

ではでは・・・

くるくる
2008年10月11日3:09

はじめまして。コメントどうも有り難うございます。

なかなか難しい問題ですよね。ただ、記事の言わんとしている事は分かります。

『生まれてくる命は大切にしましょう。もしそれが何らかの理由でできないのであれば、
生命が生命として誕生する為の自然の摂理に従ってしまう以前に何らかの対策を施すべき
なのではないか。』

という事ですよね。


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