05月25日付 朝日新聞の報道「挟まれた部分、検知しにくい高さ 山手線ベビーカー事故」へのコメント:

人事ではないです。

下の子が1歳半位の時、一時帰国していた日本で私も同様な事故に遭いました。

事故があった駅のホームは曲がっていて、列車が着くと車体とホームの間に溝ができるのですが、電車から下車しようとした時にB型ベビーカー(散歩用の軽量で持ち運び易い作りの物)の前両車輪がそこの溝に挟まって動けなくなってしまったのです。

車体よりホームは低いので、ベビーカーが斜めになって、熟睡していた娘は前のめりになったまま、そのまま溝からホーム下の電車との間に落っこちてしまいそうでした。

そこに、発車しようと何度もドアが開閉して、その度にベビーカーの中の娘の体がグラグラ上下左右に揺れていました。

幸い、緩めに設定してあったにも関わらず、シートベルトを締めていたお陰で、ぐらつきながらもホーム下には落っこちなかった(シートベルトを日頃から締める習慣は、いざという時にすごく大事ですね)。
下を見たら、ホームと車体の間の溝は、一歳半位の子供の頭部や肩など簡単にくぐれてしまいそうで、その一瞬は本当に真っ青になりました。
周りにいる方達が、無言で(←ちょっと恐いのですが。。。イタリアだと絶対に皆、声をかけてくれるから。)挟まったベビーカーを引っ張り上げてくれて、どうにか抜け出せて、ホーム側に降りることができました。

ベビーカーのメーカーはアプリカだったのですが、ここは、ベビーカーを軽重量にするばかりでなく、同時に安全も考慮している会社だと思います。(骨格が)丈夫な作りのせいか、挟まれた時にドアが締まらず、安全装置が感知して何度もドアが開閉した様です。

今回のニュースの事故は、前輪の片方のパイプ部分がドアに挟まれ、その位置が高かった為に感知できなかった様ですが、外国生活をしていて、他のメーカーのB型ベビーカーを見ていると、軽量化重視の物は華奢な作りになっている事があり、他人事ながらあんなんで大丈夫だろうかと内心思って見ていました。

考えて見たら、外国で一人で子育てするに当り、私は上の子が生まれた時からベビー用品はアプリカの物を使っていました。
機能性のみならず、安全性も考慮されていたのが理由ですが、もし、あの時、B型ベビーカーが他のメーカーの華奢な作りの物だったら、潰れていたかもしれません。

この手の事故は、これからも起こる可能性はあると思います。
なにせ、日本の首都圏では車での移動は不便で、逆に鉄道網が発達していますし、人の手を借りられない育児中の母親等にとってベビーカーは移動には欠かせません。

最後は、アプリカの宣伝みたいになってしまいましたが、せめてもの使い易さと安全面の両方を考慮した製品を使いたいです。
華奢な命には替えられませんからね。

******************************************

挟まれた部分、検知しにくい高さ 山手線ベビーカー事故
2007年05月25日15時28分

 JR神田駅(東京都千代田区)で24日、山手線電車に挟まれたベビーカーがひきずられて男児ら3人が軽傷を負った事故で、挟まれた部分は電車が検知しにくい場所だったことが、関係者の話で分かった。安全確認をした車掌は、警視庁の事情聴取に「通常の安全確認をしたが、気づかなかった」と話しているという。

 挟まれたのは右前輪につながるパイプ。首都圏を走る、ほぼすべてのJR電車は、ドアの下から30センチまでの高さなら幅2センチ程度のものがドアに挟まると検知して発車できない。今回は事故の衝撃でドアについた傷などから、パイプはドアの高さ約60センチの部分で挟まれており、幅3センチ程度より細いと検知しにくい部分だった。ベビーカーは外国製でパイプは約2センチ。ドアに巻き込まれた際に若干折れ曲がったと見られ、さらに細まった可能性もあるという。

 万世橋署の調べに、運転士は「ドアが完全に閉まったことを示す運転台のランプがついたので出発させた」と話し、監視カメラの映像と肉眼によって安全確認をした車掌は、「定められた一連の確認作業をしたが、異状には気づかなかった」と話しているという。

 JR東日本は02年秋の同様のベビーカー事故を受けて、大手ベビー用品会社2社(コンビ社、アップリカ社)に対し、検知されやすい設計に変更するよう働きかけた経緯がある。両社が近年発売した製品は対応済みだが、JRは改めて2社と連携を取るほか、他社への働きかけも検討する方針。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索