「女性は子ども産む機械」柳沢厚労相、少子化巡り発言
2007年01月28日00時33分
 柳沢厚生労働相が27日、松江市で開かれた自民県議の後援会の集会で、女性を子どもを産む機械や装置に例えた発言をしていたことが分かった。

 集会に出席した複数の関係者によると、柳沢厚労相は年金や福祉、医療の展望について約30分間講演。その中で少子化問題についてふれた際、「機械と言って申し訳ないけど」「機械と言ってごめんなさいね」などの言葉を入れながら、「15〜50歳の女性の数は決まっている。産む機械、装置の数は決まっているから、あとは一人頭で頑張ってもらうしかない」などと述べたという。

 会場では発言について異論はなく、主催者からの訂正などもなかったという。

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日本では、こういう発言をする政治家が健在なので驚きました。

最終的に、子供を産みたいと思える様な環境が整わない限り、出生率の向上は無理でしょう。

今の日本の状況では、子供を産む事は女性に不利だ、という現実の裏返しだとは考えられないんですね。

子供を産み育てながら社会参加していけるほど現実は甘く無いし、その為には何かを犠牲にするわけで。
各家族化になっている為、子供数が増えれば女性の負担が増える。
生まれた子供達が、将来、幸せに生きていけるという保証も今の日本には無い。

アメリカのある調査で、結婚していない人より結婚している人が、子供がいる人よりもいない人の方が、幸せ、と回答したという結果が出たそうですが、『無い子には苦労しない』とは日本の名言です。

自由に自己本位に生きていきたいなら結婚しない方がいいだろうし、それが寂しいなら結婚しても子供無しで生きていく方が、少なくとも子供を育てる責任や義務からは解放されています。

昔と違い、今は、女性でも自分一人の生活費を稼げる様にもなっていますし。

恐らく、経済的な問題を始め、自分一人が養育の義務の大半を背負わずに、社会参加も認められたり、信頼できる託児所の設置、病院や教育機関などの施設が整い、親・親戚、配偶者も含めて協力体制が整った際に、もう一人子供を産めるかな、という安心感が女性の中に生まれるのではないでしょうか。

否、本当は、自分の産んだ子供達を幸せにさせる自信がない、つまり未来への展望を憂いているから産む自信がないのかもしれない。

女性は、プログラムをインストールして、データー入力すればそのままポンと結果を出すような機械ではありません。
機械の様に、ただ、子供を産みさえすれば少子化が解決すると思っている政治家のせいで、少子化が改善しないのだと思います。

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